新刊『ひこばえに咲く』

2013年11月8日、新刊『ひこばえに咲く』が、PHP研究所から発売されました。 1,785円  PHP研究所

2017年3月10日、文庫化されました。 886円

ひこばえに咲く

「描くためだけの絵もあるんでねぇか」ーー津軽の大地が生んだ画家ケン。長年、彼が描き続けてきた150枚もの絵は、一枚も売られることなく、リンゴ畑の納屋のアトリエに眠っていた。 父のギャラリーが閉店し、そこで働いていた香魚子は自分の行く末に不安を抱えるなか、ふしぎなめぐりあわせでケンの画集を手にする。その絵に衝撃を受け、津軽の地に飛んだ彼女を迎えたのは、ケンを「オヤブン」と慕う、絵描き仲間のフクであった。ケンの個展を銀座で開催するため、フクの協力を得て奔走する香魚子。だが、ケンとフクの二人には、戦前から現在に至る”知られざる過去”があった・・・。

 

 

単行本: 320ページ
出版社: PHP研究所 (2013/11/7)
言語 日本語
ISBN-10: 4569815065
ISBN-13: 978-4569815060
発売日: 2013/11/7

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2017年3月10日文庫化

文庫: 409ページ
出版社: PHP研究所 (2017/3/10)
言語: 日本語
ISBN-10: 4569766811
ISBN-13: 978-4569766812
発売日: 2017/3/10

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読者の皆さまから

■三重県 K.Kさん

「ひこばえに咲く」読みました。
9年ぶりの現代小説…、後半部分のケンを取り巻く女性たちが描かれたところがとくに面白かったです。 画家上羽硯を描きながら、フク、香魚子、万里子を通して、それぞれの女性の生き方が胸に迫ってきました。 ケンへの想いをひたすらに持ち続けながらも、絵を捨てることなく自分の足でしっかりと生きたフク、恋に苦しみながらもアラフィフになってから自分の道を見つけた香魚子、ケンとの結婚生活に折り合いをつけながら、母親、嫁、教師として生きた万里子。 違う生き方ですが、どの生き方にも共感を覚えました。
フクがケンとの関係を長く続けたのは、見方によっては不倫という形で、社会的には認められないものかもしれませんが、フクの生き方に共感を覚えるのは、フクが品性のある人間だからでしょうか。(私個人としては不倫を否定する気持ちはありません)
香魚子のまっすぐで無謀ともいえる俊紀への想いは若いころの自分、万里子の忍耐やあきらめ、その中から自分の生き方を見つけたものには、少し前までの自分、フクのエネルギッシュな生き方にはこれからめざす自分を重ねました。
寡黙でただ描きたいから描くという人生を全うしたケンの姿も、この3人の女性たちの前ではかすんでしまうのではとも思いました。
先生の作品を読ませていただくと、いつも生きる勇気がわきます。 女性として生まれたことが誇らしくなります。 「ひこばえに咲く」も同じように感じました。
人生後半にさしかかったいまだからこその、希望も持つことができたように思います。

 

■大阪府 O.Mさん

『ひこばえに咲く』読了、感激いたしました。 まだ直後で、まとまった感想とはいきませんが、ファンとしてキャーキャー言わせてください。
先日、取材でタカラヅカにいったせいもあり、 俊樹と香魚子、ケンとフクという二組の恋人たちが、 1階と2階に分かれて踊っているのを同時に見せられているような、舞台性を感じました。
そして、宮本百合子が出てくるくだりが、わたし的にはクライマックス! こうきたか!という感じでしたー。 でも、これも事実に基づいているというのが、 歴史のふしぎというものでしょうか。 あの地震の後に書かれた作品で、関西を離れた場に素材をとられたことも大きい気がしました。 芸術は有事の前には無力だとよく言われますけれども、 このように織り成された模様こそ、生命の証だし、それは恋も家族の愛も、変えることができない。
どんなにあがいたり絶望したりしても、みんなが実はケンだから、この「津軽のゴーギャン」に、人は心を打たれるのだろうと今は思っています。
あとがきで、「関係者が生きているため云々」と書かれていましたが、香魚子を造型されたことだけでも素晴らしい偉業だとおもいます。

 

■大阪 A.Uさん

読み終えました^ ^
久々に、登場人物の顔が浮かび、景色が浮かび、最後は泣きながら読みました。 1人1人の思いが、伝わってきたんです。
17日お会いした時に、詳しいお話を聞いて、再度、じっくり読み返したいです。
本、音楽、絵画
これから東京公演のポールマッカートニーもしかり… 素晴らしいと思えるものに出会えるのはそうそうないから、その感動は大きいですよね*¥(^o^)/*

 

■東京 K.Sさん    

読みました!  
小説の中でいちばん魅力的なのは、フクさんですね。 フクさんと宮本百合子の物語をもっともっと読みたかったです。この方も実在なので すね。 玉岡さんの作られたフクさんのキャラクターが素晴らしくて、彼女を大好きになりま した。 ラブレターが構成的にかなり最後の方に出てくるので、フクさんの秘められた一面が あとからわかるのも切なくて良いですね。 私としてはパリのあゆ子さんが読んでいて辛くて、辛くて、長すぎるようにちょっと感じちゃいましたが、 構成としては、絶妙なタイミングで場面が切り替わるので、とても上手い!と思いました。 ケンさんの絵の魅力も存分に伝わってくるし、彼の若いときの話しも面白かったです。 お疲れ様でした。

 

■東京 H.Yさん  

「ひこばえに咲く」、拝読しました。久しぶりにいい小説を読んだな、という印象 です(これは正直な感想です)。2年ぶりの書き下ろしということですが、力を込め て取り組んだ玉岡さんの熱意が伝わってきました。  
まず、常田健という人物を作品化しようと思い立たれたことに敬意を表します。私 はこの本を読むまでその名前を全く知りませんでした。読後に、土蔵のアトリエ美術館のホームページで彼の作品の画像を初めて見ましたが、たちまち圧倒されました。 構図の迫力、筆使いの大胆さ、まさに「青森のゴーギャン」そのものです。これだけ の作品を描く人がなぜ長い間無名だったのか、不思議でなりません。そういう人物を 主人公に取り上げた玉岡さんはすばらしいです。  
作品の中に宮本百合子が出てきたのにも、驚きました。フク(尾崎ふさ)が宮本百合子とこんなに近い接点があったとは。フクを通して、宮本百合子という作家の意外な素顔を見た感じがしました。「グレル一家」の号基が阿部合成だということも、新鮮な発見でした。阿部合成については以前彼の評伝を読んだことがあって、少し知っていたのですが、その評伝の中に常田健のことが書かれていたかどうか(たぶん書かれていたのでしょう)、覚えていません。こんなところで奇縁があったとは驚きで す。
ケン、フク、号基の三人の人物像によって、当時の青森にも太宰治だけではない熱い文化の息吹があったことが伝わってきます。最後にフクの手紙が明らかにされて、ス トーリーに膨らみが加わりました。また、文章表現もだいぶ練られているな、と感じました。青森の自然描写や人物の内面の独白などが詩的な言葉で表現されていて、何度も「うまい」と思わされました。きっと言葉選びにも苦労されたのではないでしょ うか。  
いや、すばらしかったです。

 

■大阪府 茶々吉さん

http://plaza.rakuten.co.jp/chachakichi/diary/201311160000/

 

「ひこばえに咲く」書評

 

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