玉岡かおる
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掲載紙・雑誌:

「お家さん』7月9日、9刷が決まりました。ありがとうございます。

神戸シルバーカレッジ夏季公開講座
「こころに感性のアンテナ立てて ―文学の舞台としての神戸―」

日時:平成20年8月2日(土曜日)10:30〜12:00
場所:神戸しあわせの村(〒651-1102神戸市北区山田町下谷上字中一里山14‐1 )内
受講料500円
お問い合わせは 神戸市シルバーカレッジ
電話 (078)743-8100
ファックス (078)743-8103
メールアドレス kobe-silver-col@shiawasenomura.org

しあわせの村:http://www.shiawasenomura.org/index.shtml
神戸市シルバーカレッジ:http://www.ksc-inet.jp/

 

朝日新聞2008年6月23日掲載『記者の目』

 

「お家さん」
新開の港町・神戸の1砂糖問屋から、世界を股にかける巨大商社を育て、ひきいた女主人・鈴木よねの一代記が、新潮社から上下二巻で発売中。

[書評] 新聞・雑誌名をクリックするとご覧頂けます。

神戸新聞(11/25) / 毎日新聞(12/2) / 産経新聞(12/5) / 読売新聞(12/13) / 朝日新聞(12/13) / 日経ビジネス  / 新刊ニュース  / 週刊現代 / 「波」新年号 / 朝日新聞(1/13) / 読売新聞(1/20)/ プレジデント (2/18号) / 共同通信



 

 大正から昭和の初め鈴木商店は日本一の年商を上げ、ヨーロッパで一番名の知れた巨大商社だった。扱う品は砂糖や小麦、樟脳、繊維からゴムなど工業原料、石油などエネルギー、鉄鋼から船舶にいたる重工業製品まで、何もかも。最後には関連会社50社、社員5000人を擁した巨船の頂点に座し、全責任を一身で受け止めたのは、鈴木よねという女性だった。
 よねは神戸の砂糖商店鈴木岩治郎へ嫁ぐが、主人が急逝、残された小さな店を番頭の金子直吉を中心に女だてらに存続させる。男でも難しい商売を、女の身でどうするのか。妻ではない、奥さんでもない、といってもちろん店員たちの将ではない。「家」。彼らが依るべき場所そのものであり、またそのため彼らが守るべきもの。具体的には動かず働かず、ただ軒の庇を彼らのために拡げてその容量の深さ大きさを用意してやる存在としてよねは店に心を配った。
 儲けることだけを考えたのではない。お国のために商売をするという考えで、日清戦争を機に商いを拡げ、台湾へ、そして遂にはロンドン、ニューヨークへ。米騒動による鈴木商店焼き討ち、そして世界大戦をも乗り越えたのは、番頭金子の大胆な商法もあったが、日々の営みをおろそかにせず、店員たちを見守るよねの存在が何より大きかった。彼女がその手で育て、守り抜いたものは一体何だったのだろうか?「名番頭が率いた戦争成金会社」と云われてきた鈴木商店を、女主人の視点から物語性豊かに描いた感動の大河小説。
 
お家さん(上・下)
玉岡かおる
2007年11月22日発売 新潮社
定価 上・下巻 各1,600円(税別)

各オンライン書店でも販売中。
本やタウンセブンアンドワイYahooブックス楽天ブックス | Amazon

 

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